投稿日:2016年12月26日|カテゴリ:院長ブログ

顎関節症について その8


顎関節症について

こんにちは。治田歯科医院の治田です。
今回も前回に続いて最近増加している顎関節症について書きます。

前回は顎関節症の治療法のうちのスプリント療法について書きました。今回は顎関節症の治療法のマニピュレーション法ついて書きます。

マニピュレーション法

マニピュレーション法とは、運動療法や薬物療法を行っても口が開けられなかったり、開きにくい場合に行います。

 マニピュレーションの目的は、顎関節の下顎頭と下顎窩の間にある関節円盤というものを正しい位置に戻すことです。

 
 マニピュレーション法の方法の手順は以下の通です。

 
 まず マニピュレーションを行う前に関節円盤の復位、つまりずれてしまった関節円盤をもとの正しい位置に戻すことを容易にするために、顎の関節へ生理食塩水や麻酔薬を注入することがあります。これをパンピングと言います。

 
 次に頭が動かないように、患者さんの上顎を抑えます。そして下顎の奥歯に親指を置き、患者さんにやや前方で口を閉じるようにしてもらいます。

 
 そして下顎を下方へ下げながら、顎が問題のない健康な側へ回転させていきます。このような手順で関節円盤を下顎頭と下顎窩の真ん中の位置に戻していきます。
(その9に続く)