顎関節症について その3
こんにちは。治田歯科医院の治田です。
今回も前回に続いて最近増加している顎関節症について書きます。
前回は顎関節症の原因のうち、精神的因子について書きました。
次は習慣的因子につてです。習慣性因子でまず考えられるのは偏咀嚼です。偏咀嚼とは左右のどちらか一方でばかりで噛む癖をいい、片側だけに多くの負担をかけることになり、顎の運動も偏った動きになるため、顎関節症の発症の原因になるのです。
歯が抜けたままになっていて、片側でしか噛めなかったり、痛みのある歯があって、それを避けるために片側だけで噛むという場合も同じことです。
次に顎や筋肉に負担をかける癖や習慣があることが顎関節症の原因になることがあります。たとえばうつ伏せ寝、頬杖をつく癖、あごの下に電話をはさむ、猫背の姿勢などが極端に強い負担を顎関節にかける場合があり、それが顎関節症の原因になるのです。
次に不良な歯列矯正や歯科治療によって、噛みあわせの悪さを招くことがあり、それが顎の関節に負担をかけて顎関節症の原因になることがあります。
しかし、噛みあわせについては様々論議があり、現在では多くの原因の中の一つと考えられていて、偏咀嚼やブラキシズムの原因と関連していると考えられています。
(その4に続く)