口臭について その6
こんにちは。治田歯科医院の治田です。
今回も前回に引き続き皆さん気にしている方の多い、口臭について書きます。
前回までに、口臭の原因の大部分は、お口の中の細菌が産生する「揮発性ガス」というもので、その原因となることを書き、前回はそれ以外のことが原因の口臭について書きました。
そして最後に、実際には口臭が全然ひどいわけではなく、本人がそう思い込んでいるだけの「自臭症」というものについてふれました。
この自臭症は口臭に対して神経質になりすぎていたり、ある時に友人や家族から口が臭いと言われたのを気にし過ぎるあまりに起こるものです。このような人は口臭についての正しい知識を身に付け、口臭に対する恐怖心を克服することが一番大切になります。
まず、口臭は誰にでもあるものだということを認識しなければなりません。
口臭が無いとされる人の場合でも、口に鼻を近づけて「ハァ~」とやれば少なからず臭いはします。臭いが全くしないのならば、鼻の方に問題があるのかも知れません。
また、普段は口臭が気にならない人でも、その人の状態によっては一時的に強い口臭が出ることがあります。具体的には朝起きた直後、臭いの強い食品を食べた時、疲れている時、緊張している時などで、そのような時に「口が臭い」と他人に言われたことを気にし過ぎるあまり自臭症になってしまったケースも多いのです。
(その7に続く)