口臭について その2
こんにちは。治田歯科医院の治田です。今回も前回に引き続き皆さん気にしている方の多い、口臭について書きます。
まずは口臭の原因についてご説明しましょう。
唾液が少ないことが、口臭の原因となることがあります。
口臭の原因の大部分は、お口の中の細菌が産生する「揮発性ガス」というものだということを前回に書きました。
唾液には、お口の中の洗浄・殺菌作用があり、揮発性ガスを産生する細菌の増殖を抑制してくれるので、口臭を予防する働きがあります。
また、お口の中が唾液で潤っていると、口臭の原因である揮発性ガスが放散するのを唾液が防いでくれるので口臭が抑えられるのです。
皆さんは朝起きたときに「口が臭うな~」と思ったことはありませんか?これは、寝ている間は唾液の出る量が極端に少なくなるために起きる現象なのです。
その他に唾液の分泌が少なくなる原因としては、以下のようなことが考えられます。
1.疲れていたり体調不良の時
2.ストレスを感じている時
3.緊張している時
4.薬の副作用
5.加齢によるもの(唾液腺という組織が萎縮し、唾液の出る量が減少します)
6.口呼吸によるもの(鼻炎で鼻が詰まっている人や、歯並びの悪い人に多く見られます)
7.食事の時によく噛まない
8.ビタミン剤の過度の摂取
(その3に続く)