投稿日:2016年11月27日|カテゴリ:院長ブログ

親知らずについて その16


親知らずについて

こんにちは。治田歯科医院の医院長の治田です。
今回も前回に引き続き、皆さんも持っている方の多い、親知らずについて書いてみます。

 
 前回は水平に横になって生えてきている親知らずの抜き方について書きました。

 そして、水平に横になって生えてきている親知らずは、まっすぐ上を向いて生えてきている親知らずとは違って、抜歯するのに歯を分割したり顎の骨を削合したりすることもあるので、抜歯が困難なケースが多いこともご説明しました。また抜歯するのに歯肉切開をしたり歯肉を縫合したりと手間がかかることもあり、おまけに少し腫れたり痛んだりする症状が出ることもあるので、患者さんに恨まれるかもしれません。

 
 そのような理由で、歯科医院の先生の多くは「大学病院に紹介する」と言って、大学病院の」口腔外科に紹介状を書いてくれます。しかし、大学病院の口腔外科は紹介状を持っていっても、受診したその日には抜歯をしないことのほうが多く、診査をしてレントゲン写真を撮影し、抜歯は次回というケースが多いのです。また最近は大学病院の口腔外科も土曜日、日曜日が休診というところがほとんどです。また、大学病院は受付をするのにも相当時間がかかったりします。

 そのため患者さんは仕事を休んだりして行かなくてはならず、患者の時間の負担がとても大きくなるのです。その上、親知らずの抜歯のめに、診査、抜歯、抜糸と3回も通院しなければならなくなると尚更です。

(その17に続く)